3-A12 InverseVis: 疎な領域へのサンプリング点生成による多次元データ中の「非存在」の可視化
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3-A12 InverseVis: 疎な領域へのサンプリング点生成による多次元データ中の「非存在」の可視化
伊藤 貴之(お茶の水女子大学),田上 湖都(お茶の水女子大学),矢島 知子(お茶の水女子大学),李 国政(北京理工大学)
多次元データの可視化手法は非常にアクティブな話題であり,長年にわたって多くの手法が報告されている.その中でも散布図や平行座標プロットといった幾何学的な手法は,多次元データを構成する各個体を点や線で描くことにより,データ中の密な部位や外れ値が存在する部位を表現する.一方で時として我々は,多次元空間中の「個体が存在しない領域」に着目したいことがある.この要求を解決するために本報告では,多次元空間中の疎な部位に多数のサンプリング点を生成し,その点を可視化することで,個体が存在しない領域の分布を表現する手法を提案する.本手法では多次元空間の生成したサンプリング点に次元削減を適用して散布図で表示する.マウス操作によって特定の点を指定すると,平行座標プロットにより指定された点の各次元の値を表示する.本報告では,含フッ素有機化合物の反応実験データと,学術成績と給与のデータでのケーススタディをもって,提案手法の有効性を検証する.